神奈川県藤沢市にある湘南白百合学園中学・高等学校は、キリスト教(カトリック)の精神に基づいて中高一貫の女子教育を行っている学校です

教育内容

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各教科の取り組み

各教科の取り組み

総合学習

内容

中学校1年

中学校一年生は、クラスごとに実施する教科時間割型(週1時間)と学年で学習する合同学習型の二つの形で行っています。総合的な学習は、必ず「自己評価表」にその時間の振り返りを記入し、提出することになっています。生徒にとっては学習の定着・蓄積に、教師にとっては生徒の理解度のチェックに役立っています。「自己評価表」は総合的な学習を行っているすべての学年で実施しています。

教科時間割型
4月はじめの4時間は図書室の利用学習を行い、その後の調べ学習の基礎となる図書館の利用の仕方・参考図書の選び方などを司書教諭のもとで学びます。その後は、音楽の時間として、音楽コンクールの準備や2学期以降は創作歌曲に取り組み、3学期には優秀作品の発表がおこなわれます。
合同学習型
合同学習型では以下の4つのテーマが設定されています。

1「お互いを知る」
2「体験を重視した学習を通し、ボランティアへの理解を深める」
3「学校を知る」
4「ネットリテラシーを理解し、安全にITを利用する」
です。
1「お互いを知る」というテーマは年間を通じて取り組むもので、中学校高等学校6ヵ年の一貫教育のスタートにあたり、生徒同士の交流・相互理解が少しでも早く深まることを願い、本校では長年中学一年生の学年目標としても設定されているものです。1学期の中間試験の最終日翌日に八景島のシーパラダイスにおいて校外学習を企画しており、5月半ばよりグループを作成して、それぞれ当日の活動予定や現地集合のための交通機関調査などを行います。その他このテーマに関する学習は年2回のスクールカウンセラーによる指導、ボイストレーニングなどがあります。
2「体験を重視した学習を通し、ボランティアへの理解を深める」は、2学期の旅行週間中に、消防署の職員の方々による救急救命法の講習や、車椅子や目の不自由な方の介助体験、パラスポーツの体験、鎌倉市街地でのバリアフリー調査など、実践活動を積極的に取り入れています。また、カメルーンでの支援活動についての講話を聞き、ボランティア活動に対する理解を深めています。さまざまな体験を通して協調性を身につけ、思いがけない発見をするなど、大変有意義なものとなっています。
3「学校を知る」は、宗教の授業と連携し、カトリックに基づく教育を理解し愛校心を育てることを目標としています。
4「ネットリテラシーを理解し、安全にITを利用する」については、ネット社会の危険性を知らせ安全な利用方法を教えることを目的とし、3学期に本校生徒の実情に則した内容でお話をしています。
中学校2年

中学校2年生では年間3つのテーマをとおして、

①いろいろな調べ方を知る
(ア 外部の研究施設を使った調べ方 イ 本やインターネットなどの資料の使い方 ウ 聞き取り調査のしかた エ アンケートや実地調査のしかた)
②調べたことを分りやすくレポートにまとめる方法を知る
③論理的な物事の考え方を知る
④調べたことを皆の前で発表する体験をする

ということを目標として学習しています。

テーマ1「博物館を利用した学習をとおし、歴史認識を深める」について
テーマ1の学習の目的は次の5点です。

①博物館はどんなところか知り、興味を持つ
②博物館を利用した調査・研究の方法があることを知る
③博物館の利用のしかた・資料の見方を学ぶ
④レポートの書き方を学ぶ
⑤歴史博物館の資料をとおして、各時代の人間の生活についてより深く考える


学習の手順としては、学校での事前学習を行ったのち、横浜にある神奈川県立歴史博物館へ1日使って見学に行き、事後学習1時間でレポートの清書を行います。県立歴史博物館とは平成12年度より連携して学習を進めており、事前学習の内の1回は学芸員の方が来校して、博物館や学芸員の仕事についての講義をしていただいています。1)
テーマ2「平和について考える」について
テーマ2の学習の目的は次の4点です。

①第二次世界大戦の戦時下の日本では一般市民がどういう生活に追い込まれたのかを知る
②「戦争」や「平和」について考えをまとめる
③「聞き取り調査」を経験する
④調べたこと・感じたことを効果的な文章にまとめたり、聞き手に分かりやすく発表する

学習の内容としては、第二次世界大戦中の市民生活について体験者からの聞き取り調査をすることや、本校の前身「乃木高等女学校」時代の生徒が経験した「学徒勤労動員」について、卒業生がまとめた『戦争と湘南白百合学園の生徒たち―旧乃木高等女学校のころ―』という本で学ぶことを中心にし、感想をまとめます。戦争が人間の考え方をどのように変えてしまうのか、「心で感じる」ことを目指しています。
テーマ3「命の大切さを考える」について
テーマ3の学習の目的は次の2点です。

①人間の命の大切さについて考える
②自分で課題を設定し、調べ方を考え、レポートにまとめる手順を学び実践する

大項目から中・小項目へとテーマをしぼりこみ、資料を収集・分析し考察するまでをワークシート形式にして作業を進めながら、論理的に考える練習をします。テーマ1・2で習得したことを活かしながら一年間のまとめとします。
3学期には、よいレポートの発表会を行っています。

引用文献 1) 熊本秀子: 「博物館と連携した歴史教育の試み」,『日本史攷究と歴史教育の視座』,p.285-302,日本史 攷究会編,2004.11.30
中学校3年
テーマ1 身近な事柄から、グローバルな環境問題に視野を広げる
環境問題をテーマとした「総合的な学習の時間」は、「自分で課題を見つけ、それを実験・観察によって検証し、解決する能力を身につける」、「科学的な思考に基づき、研究・考察能力を高める」、「研究・発表の手段としてコンピュータを積極的に活用する」、「内容をまとめ、他者に分かりやすく発表する方法を会得する」「発表を分析的に聞き取る力、的確に質問をする力を育成する」ことを目的として実施しています。 上記のねらいを達成するために、この学習では中核となる教科を理科とし、理科教師が学習に関わり、科学的な実験・調査方法の育成を特に重視しています。また、この学習は中学校における「総合的な学習の時間」の総まとめとして、卒業研究・卒業レポートであるとの意識づけをしています。 年間の流れは次の表に示した通りです。研究活動は、個人又は数名のグループ単位で進めていきます。まず、学習の導入として、環境問題についての講義を受講します。研究課題は、生徒が自らの手で実験・調査できる身近な環境を対象とするよう教師と外部専門家から働きかけた上で、生徒自身が決定します。その後研究計画を立て、実験・調査を行います。2学期初めに、卒業レポートを一人一人が作成し、ここまでを前期とします。後期では、研究レポートをもとに、コンピュータなどを使った情報の整理や発表の方法を学びます。個々がパワーポイントを用いた発表を学級内で行います。 また、この学習では学習終了時に、研究レポートのabstract(抄録)を英文で作成し、レポートの内容の振り返りと将来の国際的な活躍に向けての心構えを培っています。英文については英語科の教員がインターネットを利用した翻訳方法を指導しています。
年間の流れ(週1時間、クラス単位)
高校1年

高等学校1年では次の2つをテーマとして掲げ、各人が設定した課題に取り組みます。

1 長崎研修旅行を通して個人の研究を行う(宗教・文学・平和のいずれかの観点から)
2 今後の進路について考える

1 長崎研修旅行
中学三年生の三学期から準備が始まる長崎研修旅行は、高校1年時における「総合的な学習の時間」の中心的な活動内容となります。
まず、全員に遠藤周作著『沈黙』の文庫版が与えられ、高校一年の入学式までに読了した上、感想文を提出することとなります。その後、そこから感じ取った世界観を、『宗教』『文学』『平和』のいずれかの中心テーマに結びつけて、個人研究を行っていきます。十分な下調べをした後、九月の中旬、実際に長崎を訪れてさまざまな資料を収集します。ある者は「日本におけるカトリックの歴史」を小テーマとし、関係資料を集めます。また、ある者は「戦争の残した傷跡」を小テーマとし、さまざまな場所で写真を撮ってきます。そのほか、「遠藤周作と沈黙の舞台」「キリスト教信仰と仏教思想」など、各自の興味のある分野で研究・調査を行い、最終的には四〇〇〇字(原稿用紙10枚)以上の論文を作成することとなります。
2 今後の進路について考える
本校では高校2年時より選択授業が始まります。どの授業を受けることが自分の希望する進路に進むのに必要であるかを高校1年の11月の段階で決定していくため、より深く自己を見つめることが必要です。自分の思い描く将来像や、適性を知ることなど、さまざまな資料を用いて、進路決定への動機づけをしていきます。夏期休暇中もオープンキャンパスに参加し、その感想レポートを提出することが必修課題となっています。

いずれの目標も「他律」「受動」型の姿勢から、「自律(自立)」「能動」型の姿勢を身につけて欲しいとの考えから、実施されているプログラムであることを付記しておきます。
高校2年

平成16年度から始まった高等学校2年の「総合的な学習の時間」は、秋の研修旅行を中心としたテーマ1「京都・奈良で歴史・文化を体験する」と、高等学校1年からさらに発展させて進路を考えるテーマ2「将来にむけて」の2つのテーマからなります。

テーマ1については、「奈良・京都の歴史と文化」の大テーマより各自で具体的なテーマを決め、旅行中の自主研修を経て、5年間の集大成としてのレポートを完成させます。特に「日本史B」の授業を選択している生徒には、各時代の建築・彫刻・絵画・工芸・庭園等の文化財につき事前学習をふまえた専門的な視点からの詳細なレポートを課しています。 テーマ2については、現在履修している教科の学習を通して自分の適性を見極め、将来の職業も視野に入れつつ、高等学校卒業後の自分の姿を具現化します。これは卒業までの日々をどのように過ごし、自分の目標を実現させていくかを考える機会となります。

高校3年

これまでの総合的な学習の成果をもとに、高等学校入学時から見つめ続けた「進路」について、各自でその内容をより高めていくものとします。テーマは「目指す進路に向けて~中学・高校の総合的な学習をもとに自己実現をはかる」であり、担任・学年会のきめ細やかな指導のもと集大成の時を迎えます。それは、例えばAO入試の資料作りに生かされたり、はっきりとした将来像をイメージでき、それに向かって挑戦していく姿に反映されます。

進度表

中1 中2 中3 高1 高2 高3
各テーマ お互いを知る 博物館を利用した学習をとおして歴史認識を高める 身近な事柄から実験・観察を通して環境問題を検証する 長崎の研修旅行を通して個人の研究を行う(宗教・文学・平和)のいずれかの観点から) 京都、奈良で歴史・文化を体験する 目指す進路に向けて
ボランティアへの理解を深める 将来に向けて 中学・高校の総合的な学習をもとに自己実現をはかる
学校を知る 平和について考える 今後の進路について考える
ネチケットを理解し、安全にITを利用する 命の大切さを考える

新しい物の見方・考え方を学ぶプログラム

今後の進路について考える    
まとめ方 レポート レポート レポート レポート レポート  
新聞 文集 パワーポイントを使った発表 新聞    
    英語のabstract(抄録)      

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